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高齢出産では陣痛を早めることで死産のリスクが減らせる

「40歳以上の妊婦には,陣痛を早めることで,死産の可能性を減らすという選択肢があるべきだ」とRoyal College of Obstetricians and Gynaecologistsの論文は述べている.

通常の41週ではなく39週で陣痛を促すことで,イギリス全体で毎年17の死産を防ぐことができる,と著者らは述べている.

根拠

データによると,39〜40週の妊娠期間は,40歳以上の女性では,35歳以下の女性に比べ,死産のリスクが倍になる.しかし,39週の場合,40歳以上の女性のリスクが下がり,41週の妊娠をする20代後半の女性と同程度になるという.

著者のDr Kenyonは「40歳以上の妊婦の場合,39〜40週の初期に陣痛を促すことで,帝王切開などのリスクを上げることなく,死産を防ぐことができるという結論は妥当である」と述べている.

550人の女性がそのような処置を受けるごとに,イギリスで毎年1つの死産が防げると著者は計算している.

出典:http://www.bbc.co.uk/news/health-21277369